こんにちは、KL-WING 藤本です。
近年、注目を集めている「教育移住」。
お子さんのいる方はもちろん、若い方の中にも「今後のために知っておきたい」という方が多くいらっしゃることと思います。
「教育移住」は一部の富裕層のためのもの、と捉えられていた時代もありました。
しかし、最近では、現地採用枠への転職によって実現する方も少しずつ増えてきています。
今日は経験者の方にインタビューをすることができましたので、その内容をご紹介します!
渡辺吾郎さん(仮名)のプロフィール
【年齢・性別】 40代男性
【家族構成】 ご本人、奥様、お子さん(小学校低学年)
【学歴・職歴】 大学卒業後、サラリーマン(事務職)として約20年間勤務
【英語レベル】 CEFRでC1レベル(EF SET)、TOEIC900以上
【その他の資格】 教員免許
【過去の海外経験】仕事で海外出張の経験あり
【在馬歴】 一年弱
① 海外移住のきっかけはどのようなことでしたか?
私も妻も子供の頃から「いつか海外に住んでみたい」という漠然とした憧れを持っていました。
私は「自分の仕事」について、妻は「子供の教育」について、「このままでいいのか?」と疑問を持つようになったことがきっかけで、小さい頃からの願いが表に出てきた、というかんじでした。
自分の仕事については、コロナ禍で在宅勤務になったりして、ふと時間ができ、「自分の人生、このままでいいんだろうか」「あと20年以上もこの仕事を続けるなんて、モチベーションに自信が持てない」と思うようになったんです。
子供の教育については、妻の意向が強かったです。
幼稚園入園の頃から「このまま自分がよく知っている日本の教育システムの中で子供を育てることに全然ワクワクしないな」「海外で子育てしてみたいな」と思うようになっていたそうです。
② なぜマレーシアを選ばれたのですか?
次のような、教育環境としての魅力が大きかったです。
■ インターナショナルスクール、ホームスクール、日本人学校など、教育の選択肢が多い。
■ 多民族国家であり、アジア人として差別を受けにくい環境の中で、多様性について学べる。
■ 多くの国民が、英語を始めとする複数の言語で意思疎通できる。
■ マレーシアでなら、普通のサラリーマンでも、子供をインターナショナルスクールに通わせることが経済的に不可能ではない。
■ 日本にあるインターナショナルスクールより、日本人の生徒の割合が少ない。
その基盤として、生活環境としての安心感もありました。
自然災害が少ない、インフラが整っている、治安も比較的良い等です。
③ 今のお仕事はいかがですか?
外資系のBPO企業で、カスタマーサポートの仕事をしています。
日本でも顧客への相談業務の経験があったので、そのスキルを活かせていると思います。
④ マレーシア転職が決まるまでの流れや、転職活動期間について教えてください。
日本で新卒の就職活動しかしたことがなかったので、スパンが短くて驚きました。
書類選考通過後、英語のテスト、1次面接、2次面接とあり、内定まで3週間程度でした。
複数社受けていたため、転職活動期間としては3か月ほどかかりました。
全てオンラインで完結しました。
⑤ マレーシアで働くために必要なのは何だと思われますか?
環境適応力ではないでしょうか。
英語力については、その人がどんな仕事をしたいかに依ると思います。
現在の仕事は日本人のお客様のサポートなので、同じ職場には、ずっとマレーシアに住んでいて、業務成績は素晴らしいけれども「英語はほとんど分かりません」と言う方もいらっしゃいます。
BPO企業で、日本人相手の業務であれば、そんなに高い英語力は必要ないと感じます。
⑥ 移住後の生活はいかがですか?
仕事は残業がほぼなく、プライベートに時間を割けるようになりました。
日本と同じ食生活を求めなければ、食費を安く抑えられますし、気候も年中同じで過ごしやすく、服にかかるお金もあまり必要ありません。
病気にさえ気を付ければ、長く暮らせるんじゃないかと感じています。
⑦ 休日はどんなふうに過ごしていますか?
子供とコンドミニアムのプールで遊んだり、ジムで走ったりしています。
うちは家族3人ともインドア派なので、リビングでゆっくりしていることも多いです。
映画館ごっことか、カードゲームとか、それぞれ読書とか。
ちなみに家の広さは日本にいた時の倍くらいになりました。
なのに、家賃は半分程です。
ゆったりしたソファやベッドも込みで借りられて、とても満足しています。
⑧ お子さんの様子はいかがですか?
インターナショナルスクールに編入して、とりあえず楽しそうなので、良かったなと思っています。
子供は英語の動画を観て育ったので、英語そのものは日本にいた時から話せていました。
マレーシアでは世界中から集ってきた人達と実際に交流ができるので、その経験をこれからの人生に活かしてくれたら嬉しいです。
学校では英語で各教科を学び、中国語やマレー語の授業も受けています。
最近はフランス語にも興味があるそうで、スマホのアプリで勉強しています。
漢字などの日本語や、日本文化の習得が課題なのは「海外あるある」で、我が家も悩んでます。
⑨ 現地採用のお仕事のみでインターナショナルスクールの学費を払っていくのは大変なのではないかと想像しますが、そのあたりはいかがでしょうか?
ある程度の蓄えがあるので何とかなっています。
ただ、想定内とは言え、確かに楽ではないですね。
でも、払える範囲で、我が子に合う学校を見つけることもできたし、合わなければ転校も比較的容易なのが、マレーシアの良いところだと思っています。
ゆとりを得るためにも、今後、より良い仕事を探していきたいと思っています。
実際に働き始めてみると、人との信頼関係で表には出てこない求人を紹介してもらえる場面も出てきました。
まずは来てみて自分には正解だったと感じています。
副業も、マレーシアでは人種を問わず、している人が多いですね。
自分の得意なことや興味のあることで、さくっと始めているかんじです。
日本でのサラリーマン時代は副業は完全アウトでしたが、今は交渉の余地があります。
妻は、帯同ビザでも可能な日本のリモートワークを始めました。
あと数年で子供がセカンダリーに進み、寮に入ったら、妻も現地採用の仕事をしたいんだそうです。
子供の海外大学進学や、自分達の老後に備えて、年金の任意加入や、手堅い運用など、できることから取り組んでいます。
⑩ 将来の夢や目標を教えてください。
何らか起業したいと考えています。
今だとネットを使ったビジネスが有望だと思っていて、Webマーケティングの勉強を始めたところです。
⑪ マレーシアの好きなところと、苦手なところを教えてください。
好きなところは、人がのんびりしているところです。
日本のようになんでもかんでも「きっちり」を求めている人は合わないかもしれませんが。
苦手なところは、やはり「虫」でしょうか。
虫と格闘する機会は日本より多いですね。
⑫ これからマレーシアでの「現地採用✕教育移住」を目指す方にアドバイスをお願いします。
お子さんがいるのであれば、数十年単位での家計のシミュレーションを、渡馬する前に十分にしておくことをおすすめします。
生活にも教育にも色々な選択肢があるので、ある程度の情報収集も必須です。
そして、その上で、「トライ&エラー」の精神も重要かなと思います。
実は日本で転職活動を始めた頃には、「自分は何かとんでもない間違いを犯してるんじゃないか」「道を踏み外してるんじゃないか」という「恐れ」のような気持ちもあったんです。
でも、いざやってみたら「何とかなった」。
振り返ってみると、移住してみたいという気持ちがあって、色々な可能性を検討して、とれる範囲のリスクをとってみた、というシンプルな話なんですよね。
これからもそんなふうにして、悔いのない人生を歩んでいけたらと思っています。
インタビューを振り返って
渡辺さん、ありがとうございました!!
時に悩みながらも、しっかり準備をされ、勇気をもって人生を切り拓いていらっしゃるお姿が印象的でした。
読者の皆様にも何かしらご参考になるところがあればと思います。
KL-WINGではお仕事に関するサポートはもちろん、現地生活に関するアドバイスも行なっております。
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